作品紹介

​

『青い鳥』

　モーリス・メーテルリンク作の5幕10場による童話劇。1908年発表。

　作品の主題は「死と生命の意味」。

 

〜あらすじ〜

クリスマスイブ、貧しい木こりの子、チルチルとミチルの部屋に醜い年寄りの妖女が現れる。

「これからわたしの欲しい青い鳥を探しに行ってもらうよ」。

ダイヤモンドのついた魔法の帽子を貰った二人は、“幸福の青い鳥”を探すにぎやかで不思議な旅に出る。

〈思い出の国〉〈森〉〈未来の王国〉ｰｰｰ 本当の青い鳥はどこに？

世界中の人々に親しまれた不滅の夢幻童話劇。

 

作者・メーテルリンク

ベルギー象徴主義の詩人、劇作家。ベルギーのガンに生まれる。

法律を学ぶが、のち文学に転じてパリに在住した。象徴派の影響下に詩『温室』(1889)を発表、

同年、戯曲『マレーヌ姫』を書いて象徴劇の第一人者となる。

子供を主人公とした夢幻童話劇『青い鳥』（1908）は、世界中に知られている。

1911年にそれまでの多岐にわたる文学活動が評価され、ノーベル文学賞を受賞。

 

翻訳・堀口大學

東京、本郷生まれ。詩人、仏文学者。

慶應義塾大學を中退し、十数年間外国で暮す。

『月光とピエロ』に始まる創作試作や、訳詩集『月下の一群』を始めとする名翻訳により、

昭和の詩壇、文壇に多大な影響を与えた。79年文化勲章受賞。

​